健康

お正月に飲んで欲しい1年の邪気を払い健康を願う”お屠蘇”とは

2016.01.01
正月

お屠蘇って何?

皆さんお屠蘇(とそ)ってご存知ですか?

お屠蘇は、酒やみりんで生薬を浸け込んだ薬草酒の1種です。

お屠蘇の意味ですが、「屠」は「邪気を払う」、「蘇」は「魂を目覚め蘇らせる」という意味で
1年の邪気を払い無病長寿を祈り、心身ともに改まろう、という願いを込めていただく、お正月ならではの祝い酒なのです。

お正月お屠蘇を飲む習慣は中国の唐で始まったと言われています。

日本には平安時代に伝わり、嵯峨天皇の頃に宮中の正月行事として始められ、江戸時代には一般に広まりました。

お屠蘇は漢方処方

お屠蘇の正式名称は、「屠蘇延命散」「屠蘇散」といいます。

”延命”とついているので、これだけで体に良さそうに感じますよね。

生薬を5〜10種類調合して”門外不出の秘伝薬”とされるものもあるほどの、
家族の健康を願ったとてもありがたいお酒なんです。

江戸時代の医者たちも、診察代を支払った方にはお屠蘇を最後に出して
「もう病気になってくるんじゃないよ」みたいな意味合いで見送ったそうです。

ただお屠蘇が、優れものだったことから医者たちは
「診察代を払わずに、薬屋でお屠蘇を買う奴がいたら、買わせないように告げ口して、さらには生薬屋にも告げ口して、薬代を払うまで患者にお屠蘇を飲ませないようにしてやる」のような医者たちの意地悪話なんかもありました。

お屠蘇の構成生薬

白朮(ビャクジュツ)
キク科のオケラの根
利尿作用・健胃作用・鎮静作用

 

山椒(サンショウ)
ミカン科サンショウの実
健胃作用・抗菌作用

 

桔梗(キキョウ)
キキョウ科のキキョウの根
鎮咳去痰作用・鎮静作用

桂皮(ケイヒ)
クスノキ科のニッケイの樹皮
健胃作用・発汗解熱作用・鎮静鎮痙作用

防風(ボウフウ)
セリ科ボウフウの根
発汗解熱作用、抗炎症作用

陳皮(チンピ)
ミカン科ウンシュウミカンの果皮
健胃作用

 

丁子
(チョウジ)
フトモモ科チョウジの蕾
健胃作用、殺菌作用

さいごに

生薬を総合的に見ると、血流を改善し胃腸の調子を整え、
風邪をひきにくい体を作る効能があることが分かっていただけたかと思います。

お正月の最初に口にするお酒に”お屠蘇”を選んでいただき、1年の健康を願ってみてはいかがでしょうか?

 

それでは最後に僕からも一言

「お屠蘇飲んで、もう薬買いに来るなよ〜♪」