
みなさん、ゴキブリ体操をご存知でしょうか?
今回はゴキブリ体操について、トレーナーの木村泰久さんに詳しくご説明頂きます。
正しい知識や、やり方を学び、ぜひ皆さんもゴキブリ体操をやってみてください。
目次
ゴキブリ体操とは?
皆さんは、ゴキブリ体操をご存知ですか?ネーミングからして、あまり良い印象は持てませんでしょうか(笑)
しかし、その効果は侮ることなかれ!
ゴキブリ体操は一畳分のスペースがあれば行える簡単且つ効果的なエクササイズなのです!
年齢層の制限も特になく、子供からお年寄りまで、幅広く愛好されています。
ゴキブリ体操は現在ダイエットや脚痩せ、更には血圧や自律神経など多岐に渡る効果が期待され、各地で広まっています。
本日はゴキブリ体操の効果(脚痩せ・血圧・自律神経)や実際の方法について、ご説明していきますね。
ゴキブリ体操は脚痩せ効果あり?
ゴキブリ体操に脚痩せ効果があるでしょうか?
答えは「Yes」です。
ゴキブリ体操をすることで脚痩せをする可能性が高いと考えられます。
それには主に3つの理由が考えらえます。
- むくみ改善
- 関節の調整
- 筋肉の活性
① むくみ改善
まず、脚が太くなってしまうことで考えられる大きな原因の1つとして”むくみ”が挙げられます。
むくみはからだの中の体液が溜まってしまう状態です。
溜まるということは、出せない状態にあるということです。
お酒を飲み過ぎたり、疲れが溜まるとむくんだ経験はありませんか?
あれは疲労物質や余分な水分を身体から排出できなくなってしまった状態なのです。
むくみの原因は様々です。
上記のような食べものやストレス、疾患もあります。
原因は定かではない状態でも、症状として出ているむくみに対して、対症療法としてゴキブリ体操は非常に効果的です。
ゴキブリ体操は脚を心臓よりも高くした状態で動かします。この動作により、脚に溜まった余分な水分を上に戻すことが出来ます。
脚がむくむということは、そこに体液が溜まった状態です。体液は水分の為、そこは体温が低くなります。すると、更に循環が悪くなりむくみが強くなるという悪循環になります。
ゴキブリ体操を行うことで、その悪循環を断つことが出来るのです。
※根本のむくみの原因を特定することも重要です。
② 関節の調整
次に関節の調整が考えられます。人の身体には沢山の関節があります。
脚では股関節・膝・足首など大きな括りでも見られますが、例えば足先には26個の骨が存在します。
その骨と骨のつなぎ目はすべて関節です。
つまり身体全体には相当な数の関節が存在しているのです。
それらは靭帯などでつながっていますが、誤った生活習慣やくせなどでゆるんでしまうなどの機能不全が往々にして起こります。
その機能不全が脚で起こると、様々なトラブルの原因になります。
- 股関節の詰まり感
- たるんだお尻
- 太く張った太もも
- 膝痛
- 太いふくらはぎ
- 外反母趾(がいはんぼし)
これだけのトラブルが、関節の機能不全が原因で起こってしまうのです。
ゴキブリ体操はこれらをリセットすることに非常に向いています。
股関節や膝関節などは、日常ではいつも体重が掛かった状態になります。つまり歪みが起こりやすく、且つ休まる時が少ないのです。
しかし、ゴキブリ体操の姿勢ではまず体重から解放することが出来ます。
さらにその上でバタバタと力を抜いて動かすことは、詰まっている股関節などの解放や本来の位置に戻すリセットが期待出来ます。
(求心力によりリセットの期待が出来ます)
③ 筋力の活性
そしてさらに、脚周りの筋肉を活性化させることが出来ます。
バタバタと動かす脚は筋肉の働きで行います。普段こんな動きはなかなかしないですよね。
特にゴキブリ体操の動きでは、日常生活ではあまり使われない太もも裏やふくらはぎの筋肉を主に使うことが出来ます。
しかも、体重や負荷が掛かっていない状態で行える為、リスクも少ないのです。
もちろん負荷が掛かった状態ではその分比例的に筋力が増すなどのメリットはありますが、上記でお伝えしたように関節の歪みなどがある場合、このメリットは途端にデメリットになってしまいます。
ここでは強い負荷は使わず、自発的な動きで得られる負荷程度で筋肉を活性していきます。
これにより、ポンプ作用で溜まった体液を身体に押し返すことが考えられます。
つまりここでもむくみ改善にもつながるのですね。
ゴキブリ体操は血圧に負担をかけずに肩こり、腰痛の改善効果も
ゴキブリ体操は脚痩せだけではなく、血圧にも恩恵をもたらし、また肩こり、腰痛の改善効果も期待できます。
それぞれ詳しくご説明します。
- ゴキブリ体操は血圧への負荷のない自発運動
- 肩こりや腰痛の改善効果もある
- お腹=コアが活性される
① ゴキブリ体操は血圧への負荷のない自発運動
血圧は生きていく上では欠かせない身体のシステムです。
血圧が高くならなければ活動することは出来ません。
しかし、現代社会ではこのバランスが取れないことが多く、往々にして血圧の高い高血圧の状態が考えられます。
高血圧では様々なことに気をつけなければなりません。急激な運動、お風呂、ストレス、食事など多岐に渡ります。
そんな中で、やはり急激な運動は血圧に負担を掛ける為避ける必要があります。
しかし、ゴキブリ体操は負荷がほとんどない自発運動になりますので、身体や血圧への負担もほとんどありません。
むしろ血流を促すことで、血圧にも恩恵をもたらしてくれます。
※高血圧で治療など受けられている方は一度主治医にご相談ください。
② 肩こりや腰痛の改善の効果もある
また血圧以外にも、肩こりや腰痛の改善の効果も考えられます。
肩こりとは、肩周りの筋肉が凝り固まってしまった状態で、肩周りの循環が悪くなっていることや、背中にある肩甲骨が正しく使えなくなっている状態が考えらえます。
ゴキブリ体操では手足を無重力化で動かす為、筋肉に負担を掛けずゆるめることが出来ます。
さらに、手や肘を動かすことで連動して肩甲骨がわずかに動きます。この”わずか”がポイントです。
具体的には、肩甲骨が上下や左右にわずかに動きます。
これはモビライゼーションという働きで、施術などでよく使われる手法ですが、わずかな振動で関節や組織に動きをもたらすのです。
これが大きな動きとなると、途端に強く大きな筋肉が活動に参加してしまい、無理に引っ張ってしまいます。
これは腰痛でも同じことが言えます。
腰痛の場合、骨盤や股関節のずれが往々にして見られます。
ここで上記と同じプロセスで動かすことにより、骨盤や股関節にもモビライゼーションが掛かり本来の位置に戻してくれるのです。
③ お腹=コアが活性される
また、詳細は下記「ゴキブリ体操のやり方」でご説明しますが、この体操ではお腹=コアが活性されます。
コアの活性は、肩こりや腰痛の改善には必須です。
コアが安定していなければ、途端に負担は肩や腰にいってしまいます。
つまりゴキブリ体操は、身体のよくない関節や筋肉のバランスを整えると同時に、肩こりや腰痛の改善に必須なコアの安定まで促すことが出来るのです。
ゴキブリ体操と自律神経の関係は?
そして、ゴキブリ体操は自律神経にも効果があると考えられます。
まず、自律神経についてからご説明します。
自律神経のコントロールが効かない失調状態とは?
自律神経は交感神経・副交感神経2つの総称です。
これがどちらかでロックされてしまい身体に症状が出ることを、自律神経のコントロールが効かない失調状態になるのです。
朝起きられない・昼間に身体がだるい・夜眠れない。
これらは自律神経のどちらかでロックされている状態と考えれます。
ゴキブリ体操は副交感神経でロックされてしまった人に効果的
ゴキブリ体操は、その中でも副交感神経でロックされてしまっている方に非常に効果があります。
運動は交感神経下で行われます。
朝がだるい・一日眠いなどの症状がある方は副交感神経でロックされている状態と考えられます。
この場合、ゴキブリ体操のような軽い運動を行うことで物理的に交感神経にスイッチを入れることが出来ます。
この2つはあくまでバランスが大切です。どちらかが良いというわけではありません。
しかし裏を返せば、これらはバランスを取ろうとするのです。
つまり、いつも副交感神経でロックされていた状態で物理的に交感神経にスイッチを入れると、バランスが取れて両方が行き来出来るようになるのです。
これが自律神経への効果と考えられます。
ゴキブリ体操のやり方とは?
では、実際にどのように行うのか順番にご説明していきますね。

By: @cosmeダイエット
- 仰向けになりましょう。この際一度深呼吸をしてリラックスします。
- 両手を天井に向かって前習えしましょう。
- 手はそのままで、今度は片脚ずる足裏を床から離して持ち上げましょう。膝と股関節が90度の位置です。
- 頭は床につけたまま、ゆっくり両手足先をバタバタと揺らしてみましょう。この時手足だけを動かすようにすることがポイントです。
- 4の状態を30秒~60秒続けましょう。
これだけです。
動きをすると、なぜゴキブリ体操と呼ばれるか分かりますよね。
そう、ゴキブリが仰向けになってしまいバタバタしている姿勢に似ているからです(笑)
しかし、実際にやっていただくと分かりますが、手足がだんだん温かくなり、それに加えて意外ですがお腹が引き締まる感覚が得られます。
これは手足を揺らすことで、身体の中心であるお腹=コアを安定させる必要があるからです。
身体が揺れてしまうようであれば
もし体操中に身体が揺れてしまうようであれば(上記4の動作時に身体がくねくねしてしまうようであれば)、それはコアで制御出来ていない状態です。
手足は動かしつつ、身体はしっかりコアで安定させるという分離的な動作があるからこそ、全身に効果をもたらしてくれます。
ゴキブリ体操の害は?
ゴキブリ体操が身体に及ぼす害は特に考えれません。
なぜなら、上記でもお伝えした通り非常に低負荷での運動だからです。
しかし、注意点はいくつかあります。
- 手足の炎症を悪化させる可能性もある
- 妊娠中の方は主治医に確認する
- 行うタイミングを気をつける
① 手足の炎症を悪化させる可能性がある
まず、今現在手足に痛みがある方・手足の治療を受けられている方などは、炎症を悪化させる可能性もある為控えましょう。服薬をされている方も、一度主治医にご確認ください。
② 妊娠中の方は主治医に確認する
また、妊娠中の方も必ず主治医にご確認ください。
③ 行うタイミングを気をつける
他には、行うタイミングも大切です。
例えば食後直ぐに行ってしまうと消化不良の原因に、またお風呂から出てすぐの場合は血圧上昇などにつながる原因となってしまいますので避けましょう。
オススメは朝起きた後・夜寝る前などです。(スポーツ前のウォーミングアップにもオススメです!)
時間も長ければ長い程良いというわけではありませんので、1回30秒~60秒の中で行ってください。
ゴキブリ体操の口コミとは?
こちらではゴキブリ体操の口コミをご紹介します。
① 口コミ1:リンパマッサージに行けない人におすすめ?
手足ブラブラ体操っていうみたい。
私も先生に指導されて、毎日、寝起きに、寝る前に、おこなってます。
二の腕プルンプルンが無くなり、脚も細くなってます。
先生が、見本で真顔で床にひっくり返って手足をブラブラした時は、ゴキブリが殺虫剤撒かれたみたいで、笑っちゃいました。
私もオススメです。手足ブラブラ体操。なかなかリンパマッサージに行けない人、リンパマッサージに通ってる人もプラスしてみると、更に効果があると思いますよ。
タダだしね
引用元は:こちら
② 口コミ2:リンパを流すのにも良い?
布団に仰向けで寝て、手と足を上げて、ブラブラとするの。私は15分ぐらいしてます。
筋肉を動かすと、浮腫みが流れるそうです。
先生の治療ももちろんだけど、このゴキブリみたいな体操が効いてるみたい。なんか、お年寄り向けの体操みたいだけど、リンパを流すのにもいいそうですよ。
なかなか、リンパマッサージを受けに行けない人はやってみて。
引用元は:こちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ゴキブリ体操の様々な効果、正しいやり方が分かりましたでしょうか?
ゴキブリ体操の正しい効果ややり方をしっかり理解した上でぜひ皆さんも取り組んでください。