健康

夏に向けて知っておきたい、紫外線と日焼け止めの真実

2016.06.08
夏 日焼け

暖かい日も多くなり、もうすぐ夏。
気持ちも高鳴り、ワクワクしている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、世の女性たちが気になるのは、お肌の大敵「紫外線」。

今日は「紫外線」と「日焼け止め」に関するお話をしたいと思います。

そもそも、紫外線はなぜ肌に良くないのか?

紫外線は太陽光の一部として、地上に届くわけですが、お肌には様々な影響を与えることが知られています。

  • 皮膚のコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワになる。
  • 紫外線を浴びると、メラニン色素が働き、害のある紫外線から傘で覆うかのように皮膚を守るため、結果としてシミを作る。
  • 肌の角質層が紫外線によりダメージを受け、保湿機能が低下し、乾燥肌・敏感肌につながる。
  • 紫外線に当たると活性酸素と過酸化脂質が発生するため、ニキビなどの肌トラブルが悪化するだけでなく、皮膚の老化につながる。
  • 紫外線により皮膚細胞の遺伝子が傷つけられ、皮膚ガンのリスクが高くなる。
  • 紫外線により皮膚の免疫を司る「ランゲルハンス細胞」が働かなくなり、ウイルスや細菌、アレルギー物質への抵抗が弱くなる。全身の免疫も弱くなり、疲れやすく、風邪をひきやすくなる。

若い頃は皮膚の回復力が強いので、日焼けをしても目に見える問題は残りませんが、年齢を重ねるにつれて、シミ、シワなどに直接結びつきます。若い頃から浴びてきた紫外線の蓄積で、後々のシミやシワの数が変わってくると言っても過言ではないでしょう。

覚えておきたい、紫外線の種類

紫外線は大きく2種類に分けられ、UV-AとUV-Bがあります。

UV-Aは皮膚の奥深くの「真皮層」まで到達し、コラーゲンを変性させるため、深いシワの原因になります。皮膚の色が黒くなる日焼けは、主にこのUV-Aが原因です。
「外出する時だけ日焼け止めを塗ればいいや〜」と思っている方には悲報かもしれませんが、窓ガラスも通すため、室内にいてもUV-Aの影響を受けます。

UV-Bは皮膚が真っ赤になって炎症を起こす日焼けの原因になります。エネルギーが強く、皮膚の細胞にダメージを与えるため、皮膚ガンやシミの原因にもなります。
種類や強さは違えど、皮膚へ影響があるのには変わらないので、UV-A、UV-Bどちらの対策をしておいて損はないでしょう。

日焼け止めは、実は肌にとっては良くなかった!?

日焼け止めには「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2つがあります。

「紫外線吸収剤」は文字通り、紫外線を吸収し、それを別のエネルギーに変えることで肌への侵入を防ぐものです。
成分の例を挙げると、「オキシベンゾン」や「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」などが挙げられます。紫外線散乱剤に比べると、紫外線を防止する力も強く、肌に塗った後も白残りしないため、美容的にも女性に喜ばれます。

しかし、紫外線吸収剤には皮膚毒性があり、厚労省により配合量が決められています。

一方の「紫外線散乱剤」は、紫外線吸収剤に比べると紫外線防止作用は劣りますが、皮膚毒性はないため、ノンケミカルなどの肌に優しいと謳っている日焼け止めによく使用されており、肌の表面で紫外線を散乱させてブロックします。
成分の例を挙げると、「酸化チタン」や「酸化亜鉛」などが挙げられます。
ただ、散乱剤自体が紫外線を浴びると、肌に有害な活性酸素を発生させてしまいます。

また、最近の散乱剤は使用感や紫外線防御効果を高めるため、微粒子化されていることが多く、微粒子化されることで、皮膚のバリア機能をかいくぐって、皮膚の奥深くまで入り込み、肌トラブルを引き起こす原因にもなっています。
市販の日焼け止めには、紫外線吸収剤、散乱剤どちらにも乳化剤として合成界面活性剤が使用されており、合成界面活性剤によっても、さらには紫外線防止のための化学物質によっても、皮膚のバリア機能が破壊されてしまいます。

「日焼け止めを塗る」以外の、紫外線対策

  • 帽子を被ったり、日傘を差すなど、「皮膚を物理的なモノで覆う」ケアをする。
  • メラニン色素は、目から紫外線が入っても働き、シミを作りやすくなってしまうため、なるべく外出時はサングラスもかけるようにしましょう。
  • 日焼けをした後はしっかり保湿したり、食事などでビタミンC、ビタミンA、ビタミンEなどの抗酸化物質をとるように心がける。

サングラスでの目への紫外線対策は、将来的な「白内障の予防」にも効果的です。

そもそも、日焼け止めに記載されている「SPF」「SP」の数値は、あくまでも検査の際に、人の肌に厚塗りして、全く動かない静止状態で測定した値のため、日常生活において使用する量では、記載されている数字と同じ紫外線防止効果は期待できないと思って良いでしょう。

もしレジャーなどで日焼け止めを使う場合は、日焼け止めの肌への浸透を軽減するためにも、肌にボディークリーム(なるべく合成界面活性剤が使用されていないもの)などを塗ってから使用するようにしましょう。

肌に影響があるとはいえ、全く紫外線に当たらないのもダメ!

骨を丈夫にすることで知られるビタミンDは、実は体内で作ることができません。なぜならば、紫外線を浴びることで体内のプロビタミンDが活性されて、ビタミンDへと変換されるからです。

毎日5〜10分程度で構わないので、ずっと家の中にこもらず、太陽の光を浴びましょう。

太陽を浴びることで、体内時計もリセットされ、夜に睡眠に導くホルモンでもある「メラトニン」が分泌されやすくなりますし、精神的にも前向きな気分になれます。

最後に

皆さん、いかがだったでしょうか?
ぜひこの機会に「紫外線」や「日焼け止め」に関して考え直すきっかけになると幸いです。

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